母ってすごいなぁ!
先日、ろう学校の乳幼児相談に通っているお母さん達にお願いし、お子さんが生まれてから今までのことをお話ししていただく会を開きました。長い方で通われてから約2年弱が経ちます。
聞こえない子・聞こえにくい子の子育ては子育ての基本。こうあるべき理想的な子育てのチャンスをもらったということ、とある先生がおっしゃっていましたが、皆さん、それぞれが真正面から子どもに向き合い日々を大切に過ごしてきたのだな、人間ってすごいなぁ、母ってすごいなぁ、と涙が出ました。
大きなことを受け入れるには、それと同様の大きな拒否が必要である、と言います。キュブラー・ロスが「自分の人生で何が起きているのかを、つねに両側からみること。あまりにも不当だと思ったとき、コインの裏側を見ること。」と言っています。
ある日、あるお母さんが「先生、受け入れると楽になります。」とおっしゃっていました。そのことばに感動し、私自身のことも色々と考えました。
お母様達から私は学ばせていただくことが多く本当に感謝です。ありがとうございます。
発音について
お子さんの発音についての相談をよく受けます。
聞こえるお子さんに関してですが、発音だけがおかしい、という場合ももちろんあるのですが、そうではないケースもあります。
発音だけと思っていても、もしかしたら発達の問題とリンクしている場合があります。
発音が不明瞭というお子さんの多くに、身体の動かし方や手先の使い方が不器用、ということがあります。また、食事の際によく噛んで食べられない、鵜呑みにしてしまう、口を開けたまま食べている、という子もいます。
発音だけにスポットを当てるのではなう、その子の発達全体を見ていくことも必要な場合があるのです。
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手話でのコミュニケーション
発達がゆっくりで難聴がある1歳後半のお子さん。この1年間、お母さんは手話と音声、そして写真カードを用いてお話をしてきました。そして最近、手話での表出があったそうです。その手話は<おっぱい>。しかも<おぱ〜>みたいな音声も一緒に出してくれるそう!お母さんはこう話してくれました。「なかなか手話は出ないし、やっぱり難しいのかなぁ?という気持ちにもなることがありました。」おっぱいの他にも数語、手話での表出が見られ、お母さんはコミュニケーションが楽しい!と言っていました。私も嬉しい!
アメリカではダウン症の子供の療育には手話(+音声)を用いると聞いています。また、ニュースで見ましたが、フランスのパリのある保育園では、聞こえる赤ちゃんにも手話(+音声)を取り入れているようです。その方が認知発達が良好になるとか。
難聴のお子さんに手話を入れると音声が出にくくなるのではないか、と心配される方がいますがそんなことないのです。
いつかできるようになる、と信じること。
とっても嬉しいことがありました。
私がみているお母さんとお子さん。私が出会った半年以上前、お母さんはお子さんのできないところに注目してしまうとそこからなかなか抜け出すことが難しい、ということがありました。「最近、何か気になっていること、ありますか?」と質問をすると、「半年以上前、同じ質問を受けた時、娘ができなくて気になっていたことをお話ししました。でもそれを今はできるようになっています。だから、今できないこと。それもきっといつかできるようになるかな、って思っています。」お母さんのこのことばを聞いてとても嬉しく思いました。
そうなのです。今できないことも、その子その子のペースで、時が来るとできるようになる。そして、その時が少しでも早く訪れるように、私たちはその子がより良い成長発達ができるように、理解し、寄り添い、支援をしていくことが大切なのですね。
育児は育自と言いますが、本当にその通りだな、と思った出来事でした。
お知らせ ろう難聴研究会 合宿研究会
これはうちの ニャンコです。犬と違って猫は我が道を行くという感じですねぇ。
さて、今月21日と22日にさわやか千葉県民プラザにて、ろう難聴研究会の合宿研究会が開催されます。詳しくは