『ことばの相談室』徒然

ことばやコミュニケーションについて心配や気になること、お子さんに聞こえの問題があり子育てに不安がある、発達全般について心配がある・・・などなど、国家資格を有するカウンセリングサロンです

コミュニケーションって?

電車に乗っているとある青年が大きな声をあげ隣の車両からやってきました。「(ブラインドを)開けてもいいですか。」と言いながら、お客さんが座っている席のブラインドを一つ一つ開けていました。電車内が混んでいてもお構いなしのようです。私が座っている席にもやってきました。私と目がチラッと合うと「開けてもいいですか。」と言い、こちらの有無も聞かずにもうブラインドを開けていました。ブラインドを開けるということがこだわりのようです。言葉を使っていますが、コミュニケーションを取るためのものではなさそうです。

 

また別の日にはこんな男性にも会いました。電車の中で大きな声で駅のアナウンスをしていました。「次は○○。ご乗車有り難うございました。傘のお忘れ物が多くなっています・・・」こちらも言葉の組み立ては当っていますが、ちょっと違和感です。

 

またある日には優先席に座ってスマホをいじり始める人がいると、その人に対してかなりの剣幕で怒鳴り立てる男性がいました。優先席でスマホをいじってはいけないので、その男性が言っていることが正しいのですが、この言い方では言われた方は恐ろしいです。

 

どの場面でも電車に乗っている人たちは白い目でその人を見ていました。何も知らなければちょっとびっくりですね。でも私はそれぞれの人が抱えている課題や生きづらさ、どうしてそういうことをしてしまうのかという理由がちょっと想像できるので、その人の特性について考えたりします。

 

先週、NHK発達障害についての特別番組が放送され、これから1年間の間に定期的に番組が組まれるようです。今まではそんなテーマの番組が定期的に特集されることはなかったのでびっくりです。小・中学生の15人に1人は何らかの発達障害を抱えているそうです。周りの人がその人の特性について理解できるようになり、相互尊重で暮らせるようになると良いな、と思います。

 

優しい御両親に育てられて・・・

ハート&コミュニケーションに御両親とお子さんがいらっしゃいました。一緒に課題を行い、最後に「そらまめくんのベッド」という絵本を読みました。そら豆は今旬ですね。スーパーにさや付きのそら豆がたくさん並んでいます。絵本の内容がリアルに伝わるように、そしてそら豆というイメージがお子さんの中にたくさん育つように、買っておいたさや付きのそら豆に手足をつけて、顔を書いて、そらまめくんがさやのふわふわベッドに寝ているところを再現しておきました。お子さんはとっても喜んでくれて、一緒にさやのふわふわの部分を触ったり、そら豆くんをベッドに寝かせたりしてくれました。絵本が好きなお子さんなので最後まで集中して聞いてくれました。素晴らしい!

絵本を読み終わった後にそのそら豆のさやを一緒にむいてお鍋で茹でました。話しかけをしながら。<そら豆>というイメージがたくさんお子さんの中に入りますように・・・

茹で上がったそら豆を食べてもらいました。気に入ってくれたようで一人で上手に皮をむいて黙々と食べていました。お子さんが食べている間に私と御両親で色々なことを話をしていると、「はい」と私にそら豆のかけらを渡してくレました。それは最後のそら豆。きっと最後のそら豆を食べる前に考えたのでしょうね。なんて優しい子に育っているんだろう。感激でした。

その様子を見ていたパパが「あれ?パパのは?」と聞くと、一瞬、ハッとした表情になって、自分の食べていたそら豆を口がら出してパパにあげようとしていました。みんなで大笑い。

そのあと感動したのはパパの気遣い。お子さんが手を洗いに行ったのだけれど、テーブルに戻ってきてもなんかソワソワ。その様子をパパが見て「爪にそら豆が入っちゃった?取ってあげるよ。おいで。」とティッシュで丁寧にその子の爪を綺麗にしていました。

あぁ、こんな優しい御両親に育てられているんだ。こんなに愛情を受けて育っているんだ。だからこんなに穏やかな子に育っているんだな。どんな子になっていくのかな。どんな大人になっていくのかな。楽しみだな〜。

私にとってもとても優しい気持ちになれたセラピーでした。有り難うございました。

 

その子の心が伝わるように・・・

なかなか音声言語でおしゃべりができない発達がゆっくりのお子さんがいます。お母さんはとっても心配しています。聞こえの問題もないし、器質的な問題もないし、簡単なことばの理解はできているし、コミュニケーション意欲もそこそこある。でも音声言語での表出ができません。

発達に問題がないと言われる赤ちゃんたちが1歳を過ぎ、親は発音の仕方を何も教えていないし口の中の舌の動きを見せてもいないのに、ちゃんとおしゃべりができるようになることは逆にとても不思議なことのように思われてきます。

でも、こういうお子さんたちに舌や口がよく動くように訓練したとしてもおしゃべりができるようになるか、というとそう単純なわけにはいきません。

お子さんは日々成長していく中で、伝えたいことがあるのにそれが伝わらなくて癇癪を起こすということが増えてきました。

親が音声言語にこだわってしまうとお子さんに苦しい思いをさせてしまうことがあります。親が価値観を変える必要があります。ことば=音声言語 ではなく、ことば=その子の心が伝わることが一番大事、と価値観を変えてみる。視線の使い方、仕草、表情、絵カードや写真カード、ジェスチャーも立派なことばであると。

お母さんと相談し、簡単な手話を取り入れて療育を行うことになりました。その子は私が使う手話を喜んで真似をするようになり、家庭でも手話を取り入れるようになり、少しずつ自分から表出する手話が増えてきました。

今では大好きな先生に遊んでもらいたい時は「一緒」「遊ぶ」と手話で表現することができるようになりました。

表出できる手段があるということが、その子の心にどれだけの安心感を与えることになるでしょう。

 

遅くなりました。ロイヤルサンセットの写真です。この写真は先週のもの。

 

f:id:heart-kotoba:20170513164311j:plainf:id:heart-kotoba:20170513164356p:plain

庭のバラ

大事に育てている庭のバラ。4種類育てています。

一つはロイヤルサンセット。このバラはサンセットという名前の通り花びらの色が変わり、だんだんと夕焼けのようなオレンジ色になります。ロイヤルサンセットは今大きな蕾をつけていて、全部で300位咲く予定です。綺麗に咲いたらお知らせします。

もう一つはマッカートニーローズ。下の写真のバラです。これはとってもとってもうっとりするくらい良い匂い。バラはあまり匂いがしないものが多いらしいのですが、このバラは違います。ポール・マッカートニーに贈ったバラのようです。咲き始めは<これぞバラ!>というような感じでとても気品があります。

f:id:heart-kotoba:20170503125310j:plain

今度、相談室にあるお子さんとお母さんがいらっしゃいます。

一緒にバラを見られるといいな!と思っています。

広告を非表示にする

一生懸命な姿から学ぶこと

肢体不自由があるお子さん。その子との個別は始終みんなで大笑いすることが多いです。その子は表情や手かざし、視線や身体の向きや動かし方でとても上手にコミュニケーションをとります。それにとってもポジティブでいっつもニコニコ笑顔。大好きな手遊びや風船遊びをすると大笑いをしてくれます。その大笑いにつられて、私もママも大笑いしてしまうから、個別は大笑いしすぎてお腹が痛くなります。

眼振があるので思うように視線を定められないし、手も思うように動かせない。一つの動作をするのにすごく時間がかかるし、忍耐力と努力が人の倍必要なことが多い。

でも、その子はとっても努力家で、諦めない。何度も何度も挑戦する。何度も何度も挑戦してやっと成功!この姿に脱帽。そして感動。

どんな人でもあなたの師になり得る可能性がある。一生懸命な姿から、一生懸命生きる姿から、色んなことを考えさせられたセラピーでした。

ありがとうございました!

 

嬉しいお便り

今日、あるお母さんから嬉しいお手紙が届いていました。

私への温かいメッセージとお礼のお手紙だったのですが、読ませていただきながらそのお母さんとお子さんとのたくさんの思い出がよみがえりました。

そのお手紙の中にこんな文が書かれていました。

<ひとりひとりおかれている状況は違いますが、私はせっかく生まれてきたのだから、沢山笑って幸せになったもん勝ちだと思っています。>

本当にそうですね。幸せはその人の心が決める。

私も日々悩んだり、落ち込んだりすることがたくさんあります。でも、できるだけ笑顔で過ごしたい。

優しいみなさんから優しいお礼のことばをいただきます。こちらこそ有難うございます。ご縁があり、ある時期をご一緒させていただいた親御さんやお子さんから私もたくさんの学びや気づき、そして生きる力をいただきます。こちらこそ感謝です。有難うございます。

広告を非表示にする

偏食がある子

先日テレビで、食事に問題がある発達障がいの子ども達の話題が放送されていました。こういうことが話題になるのはすごく良いことです。というのは、発達障がいがある子で感覚に過敏があり、食事が進まない子が結構いるからです。

白いご飯しか口にしない子、納豆ご飯しか食べない子、ある特定のメーカーのパンしか受け付けない子。

私たちが感じている以上に、見た目や食感、食べた時の音や匂いに敏感だということです。

その番組の中に出てきていた男の子は、揚げ物の衣がまるで針で刺されるように痛かったと言っていました。私たちとは感じ方が違うのですね。

広島市の療育センターでは一人一人の特性に合うように給食の調理の仕方を変えたり、何がこの給食の中に入っているのかを絵カードなどで説明したりしているそうです。その地道な取り組みのおかげで偏食が改善した子がたくさんいるとか!

この療育センターでの取り組みが冊子になるようです。

 

 

広告を非表示にする