『ことばの相談室』徒然

ことばやコミュニケーションについて心配や気になること、お子さんに聞こえの問題があり子育てに不安がある、発達全般について心配がある・・・などなど、国家資格を有するカウンセリングサロンです

聴覚障害

声めぐり

難聴児支援教材研究会の会長である木島先生から、「齋藤陽道さんが書いた<声めぐり>という本をぜひ読んでみて!」と連絡がありました。すぐに注文し、届くのを待っているところです。 木島先生がブログで紹介しているので、皆さん紹介文を読んでみてくださ…

ヴァンサンへの手紙

ヴァンサンへの手紙 J’avancerai vers toi avec les yeux d’un sourd 皆さん、「ヴァンサンへの手紙」という映画をもうご覧になりました? フランス語のタイトルは「ろう者の視点であなたに近づく」というものです。まだ、ご覧になられていない方はご覧にな…

何気ない耳学問

先日、仕事場で、隣の机でケース検討をされているお二人の先生の話の内容を、パソコンを打ちながら聞いていました。 「一日に喋ると気が済む最低の量があって、女性は6000語なんですって。男性って何語だと思います?」なんていう雑談がありました。「答…

人工内耳と発達障害

今、人工内耳の手術ができる年齢がだんだんと早くなってきています。以前は1歳半と言われていた年齢が、なんと1歳から(体重が8キロ以上)可能となっています。 私は1歳という年齢での手術に疑問を感じます。たぶん、私だけでなく、他の皆さんも思っている…

人工内耳という選択

かなり前なのですが、「音のない世界で」というアメリカのドキュメンタリーを見たことがあります。内容がとても深く、難しく、考えさせられるものだったので記憶に残っています。たしか以下のような内容でした。 ろう者の夫婦に生まれた聞こえない女の子の話…

手話と音声

「手話を使うと音声が出なくなるので、手話を使うのはやめたほうがいい」「手話を使うと目に頼ってしまって、耳を使わなくなるから、手話は使わないほうがいい」と、言語聴覚士(ST)や医師に言われたという親御さんが時々いらっしゃいます。初めて見学にい…

最近、思ったこと!

3歳になる聞こえないお子さん達の発達検査をとっていて、ふと考えたら、これってすごいことじゃない!と気づきました。 最近、子どもたちが当たり前のように答えられるから、なんだか当たり前のように思ってしまっていたのですが、以前と比べると、実はすっ…

声に引きずられないように

聞こえにくいお子さんと接している時に気をつけていること。自分に言い聞かせていること。それは、声に引きずられない、ということ。これは私たち聞こえる人間にとっては本当に難しいことです。聞こえる人間はどうしても声に引きずられてしまいがちです。 「…

聞こえない人は 目の人

先週末はろう難聴教育研究会の研究会が開かれました。2日間の研究会だったのですが、その中で一緒に役員をされている筑波技術大学の井上先生のお話がありました。 ろう難聴教育研究会を長年されている先生方は、皆さん熱心で優秀な方々ばかり。大変勉強にな…

突発性難聴について と 2月の空き状況

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。 お正月に久しぶりに妹に会った時、妹から「突発性難聴についてもブログに書いて。」と言われました。私の周りでも、妹の周りでも結構この病気の方がいるのですよね。芸能人でも堂本剛が…

聞こえない文化

先日、多方面で活躍されている聞こえない方の講演を聞く機会がありました。その方は人を惹きつける話術と豊富な話題と知識の持ち主です。 私が初めてその方のお話を聞いたのはもうずいぶん昔のこと。<理想的な子育てのチャンス>というブログで書いた先生が…

熱心なパパたち

先日、聞こえない・聞こえにくいお子さん(0歳児)を育てているパパ達が集まりました。皆さん、近年稀に見るすっごく熱心なパパ達で、お子さんが通い始めてから半年ちょっとしか経っていないのに、デフの方達とどうにか手話での会話ができている!すごい!…

本当に聞こえないだけ?

新生児スクリーニングで聴覚の障害が直ぐに見つかるようになりました。聴覚障害だけだと思っていたのに、あら?なんかちょっと?この子は本当に聞こえないだけなのか?それとも自閉症スペクトラムがあるのではないか? 自閉症スペクトラムかどうかは聞こえに…