大切な話し掛け
発達に問題がない聞こえるお子さんが一つのことばを理解して表出できるようになるまでに、なんと800回も聞いているそうです。
とすると、子どもへの話しかけはとても大切。
名詞って何度でも話しかけできるのです。例えば、極端な話、テーブルの上にペンを置いて、「〇〇ちゃん、これはペンって言うのよ。ペン。ペン。」と何度も伝えられる。(そんな話しかけはしないでいただきたいですが・・・)チンパンジーも名詞くらいは覚えられるみたいですし。でも動詞や形容詞、気持ちのことばなどは名詞のようにはいかないですね。
例えば、食べている時に「〇〇ちゃん、りんご美味しいね。たくさん食べてるね。」と話しかけできますが、食べ終わったら話しかけできない。気持ちを表すことばを話しかけするのにはもっとピンポイントになってきます。楽しそうに遊んでいる子どもに「楽しいね。」と話しかけをする。子どもは<こういう気持ちの時に楽しいっていうんだ〜>とだんだん理解して、700回!その気持ちの時に話しかけられたという経験を積んで自分のことばにしていき、「楽しい!」と表現できるようになる、ということです。
とすると、話しかけって本当に大切。発達がちょっとゆっくりなお子さんの場合は800回以上必要になってくるかも知れません!
じゃぁ、話しかければいいんでしょう、ということで一方的に話しかけをしてもだめなのですね〜。子どもの視線の先にある興味のあるものを一緒に見て、そこに話しかけをしていく。コミュニケーションですから。お互い共有する、分かち合う、という姿勢が大事です。