『ことばの相談室』徒然

ことばやコミュニケーションについて心配や気になること、お子さんに聞こえの問題があり子育てに不安がある、発達全般について心配がある・・・などなど、国家資格を有するカウンセリングサロンです

リンゴとお手紙

数年前からみている男の子。今は立派な小学生。特別支援学級に通っています。先日、彼が書いたお手紙とともに、とっても美味しいリンゴが届きました。雪国のおばあちゃんちから届いたというリンゴのお裾分け。採りたてのリンゴは蜜がたくさん入っていて驚くほど美味しいものでした。彼が書いた手紙の文字は、とってもしっかりとした筆圧で書けていてこれまた大感激!私の宝物になりました!有難うございます。

 

小さい頃はなかなかコミュニケーションが成立しにくかったり、ちょっと難しい課題だと自信がなくなってしまってやる気がなくなってしまったり… 今では学ぶことが大好きな、素直で優しい男の子に育っています。

 

とっても印象深いエピソードの一つに、年中さんの時だったかな?ドアの前でドアに向かってしゃべっている、ということがよくありました。ドアに向かって「開けて」。開かないとドアの前で怒っている。ドアの前だけでなく、歯を磨く場面でも歯ブラシを取ってもらいたくて鏡に向かっておしゃべりをしていたりしていました。

 

彼だけではなく、結構こういう子っているんですよね。おしゃべりはできるのだけれど、ことばでのコミュニケーションとは受け取る相手がいて成立するものであり、その発信されたことばを相手に分かるように聞かせる必要がある、ということの理解が難しいということです。そのことばを言うだけで事が足りると理解してしまっている、ということ。なので<伝える>という練習をスモールステップでしていく必要があります。

 

今ではコミュニケーションがスムーズになり、楽しいお話が一緒にたくさんできるようになりました。彼のニコニコしている笑顔を見るのが私は大好き。

どんな男の子になっていくのでしょう?とっても楽しみ!

 

〇〇くん、リンゴとおてがみ、ありがとう。

 

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