聞こえない人は 目の人
先週末はろう難聴教育研究会の研究会が開かれました。2日間の研究会だったのですが、その中で一緒に役員をされている筑波技術大学の井上先生のお話がありました。
ろう難聴教育研究会を長年されている先生方は、皆さん熱心で優秀な方々ばかり。大変勉強になります。現在の会長は長谷川洋先生。以前はろう者の伊藤政雄先生が会長でした。
井上先生は現在58歳。赤ちゃんの時に麻疹で失聴。4歳上のお兄さんも同時に麻疹にかかり失聴したとのことでした。
ご両親は自己流で聞こえない子の子育てをされたようで、とにかく小さい時から文字を見せ、本に親しませ、口形を見せてのコミュニケーション。家中の全ての物に、その物の名前が書かれている札が貼られていたそうです。漫画本はルビが付いているので小さい頃はたくさん読んだ、とおっしゃっていました。家族の会話は筆談だったそうで、そのおかげで井上先生は助詞の間違いなどは小さい頃からなかったそうです。
手話に出会ったのは博士号を取った時の祝賀会で、森壮也さんに会ったのがきっかけだったそう。手話に出会ってから、人生が豊かになった、という内容でした。
井上先生の第一言語は書記日本語とのことでした。日本語の読み書きの力は大切ですね。そして、やっぱり聞こえない人は<目の人>だ、と講演会を聞きながら思いました。
ラクレットのチーズが安く売られていたので購入。茹でたじゃがいもに熱々をかけていただきます。寒い冬の間の楽しみの一つです。