最近、思ったこと!
3歳になる聞こえないお子さん達の発達検査をとっていて、ふと考えたら、これってすごいことじゃない!と気づきました。
最近、子どもたちが当たり前のように答えられるから、なんだか当たり前のように思ってしまっていたのですが、以前と比べると、実はすっごい変化が起こっている、ということがわかり、もうなんだかビックリというか、感激しました。
発達検査はもちろん聞こえるお子さん用に作られたものなのですが、ことばの部分は手話を使ってとっています。その課題の中に「これなあに?」と絵カードを見せて、答えてもらうものがあります。以前は、「これなあに?」と質問すると、ほとんどのお子さんが「これなあに?」とオウム返しだったり、その質問の意味がわからなくて「?」という感じで固まってしまう場合が多かったのですが、ちゃんと答えられる! 名前も指文字を使って答えられる子もいるし、性別もわかる。「これなあに?」は簡単にクリアーして、もっと難しい質問にも答えられるお子さんもいるからビックリ!ことばの力が年齢相応に育っているお子さんが多いのです。
新生児スクリーニングを受けているお子さんたちがほとんどになり、聞こえないとわかり、どうやって聞こえない我が子に向き合おう、どうやってコミュニケーションをとっていったらいいのかを考え、子どもが0歳のうちに両親でできるだけ手話を習得し、子どもが1歳になる頃には親御さんが上手に手話を使えるようになっていることが多くなりました。手話言語条例などで手話が身近となり、手話が言語だと認められ、それらが親御さんたちの意識に入っているのだと思います。1日でも早く我が子と通じ合うために、ご両親で手話言語を学び、それを使って毎日毎日子どもと丁寧にコミュニケーションをしてきた結果です。
今年も、ろう・難聴研究会の大会が7月28日と29日に行われます。
1日目:立川ろう学校幼稚部より報告(庄崎真紀)
ろう児支援のあり方について(てみみん阿部光佑・ひとつ星池田光太郎・あ〜とん柳匡裕)
2日目:人工内耳について(帝京大学ST斎藤宏)
情報保障について(坂戸ろうなど)
詳しくは、ろう・難聴研究会のホームページをご覧ください。
庭のプラムの初収穫。すっごく甘い!
ハート&コミュニケーション