『ことばの相談室』徒然

ことばやコミュニケーションについて心配や気になること、お子さんに聞こえの問題があり子育てに不安がある、発達全般について心配がある・・・などなど、国家資格を有するカウンセリングサロンです

新生児聴覚スクリーニング検査(新スク)でリファーとなり、コロナで相談にいけない親御さんへ 7

たくさんの方に見ていただいていて、本当にありがとうございます。

少しでも助けになればと思い、書いています。

 

本当は写真カードの使い方をお伝えしようかな、と思いましたが、基本的なことをお知らせしないと難しいな、と思ったので、今日は「ことば」について。

 

みなさん、「ことば」ってなんでしょう?

では、コミュニケーションってなに?こんな話を発達センターでもしています。

 

一般的に聞こえる人は「ことば」というと「音声言語」と考えてしまいますが、その人の心がそこに含まれていれば、それが「ことば」になります。「ことば」は相手に自分の気持ちを伝えるための手段。だから、仕草、目線、視線の使い方、表情、ジェスチャー、絵カードや写真カード、もちろん、音声言語、手話・・・全部「ことば」です。

 

赤ちゃんが眠りから覚めて、ママが「おはよう」と伝えると、ニコって笑うときがありますね。赤ちゃんはまだ音声言語や手話などで表現ができないけれど、その笑顔にはたくさんの心が込められています。きっと「ママだ!」「おはよう!」「よく寝たよ」って言いたいのかも知れません。だからその「笑顔」は「ことば」です。

 

では、コミュニケーションは?コミュニケーションは自分と相手との双方向のやりとりであり、共有したり、共感したりすること。でも、相手が受け取って、初めて成立するのです。ここが大切。私が関わっている発達障害の子どもたちは、この「相手が受け取る」という意識が薄いので、コミュニケーションがうまく成立しないことがおおい。ことばは発すればOK、と思っている子がいるので、ドアに向かって「開けて!」とずっと連呼している子もいます。そういう場合は、相手への意識、からセラピーを行います。

 

以前のブログで書いたことがあるのですが、フランスの王様が乳児のことばの発達に大変興味をもち、ある街で生まれた赤ちゃんを数十名集めて「なにも話しかけないで、赤ちゃんのお世話だけを淡々として育てたら、赤ちゃんのことばの発達はどうなるのだろう?」と実験をしたそうなのです。どうなったと思います?・・・赤ちゃんたち、みんな死んでしまったのですよ。そうなのです。私たち人間、動物もですね、心と心の通い合いがないと生きていけない。

 

子どもになんて話しかけたら良いのかが分からなかったら、子どもの様子をよく見ましょう。見ていれば子どものことがよくわかるようになります。そして、子どもが何をよく見ているのか。子どもの視線の先をよく見ましょう。

“あぁ、この子はパパがいると、いつもパパの方を見ているな” そして、こちらの方を見てくれたら、子どもの伝えたいと思われることを伝えていきましょう。「パパ いたね!」「パパ 好きね!」

 

今日はおまけ。

コロナ騒ぎでなんだか食べることしか楽しみがない〜。実は私、フランスでちょっとだけ料理教室に行ってたのです。フランスの家庭料理を作るのが大好き!

これは、<鶏の胸肉セージ風味 : Blancs de Poulet a la sauge >

胸肉に小麦粉、塩、胡椒。フライパンにオリープ油を入れて両面をこんがり焼く。焼いたらお皿にとる。フライパンにセージ、白ワイン、レモンの絞り汁(1個)とレモンの皮をおろしてサッと湯通ししたものを入れて煮詰める。最後にバターをいれる。それがソース。

バターライスでいただくのがおいしい! ボナペティ!

 

 

 

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